ある読者の方から
「短時間睡眠に興味があるのですが、小学生の自分の子供でも短時間睡眠を習得することはできますか?」
という質問がありました。
非常に鋭いセンスをお持ちであり、お子さんのためを思うならばぜひとも習得した方が良いスキルだと考えます。
「寝る子は育つ」という言葉があり、短時間睡眠は子供の成長を阻害してしまうと勘違いされるかもしれませんが、実はそうではありません。
この記事では、「10代以下の子供達に送る短熟睡のススメ」というテーマで説明していきます。
目次
短眠は何歳からでも習慣化できる
先にこの記事の結論を伝えておきますが
短熟睡の習慣は、何歳からでも習得が可能です。
むしろ大人と違って、「睡眠の常識」にとらわれていない分、「環境」さえ用意してしまえば簡単に取得することができます。
10代以下の短眠生活者
「ショートスリーパー 子供」で検索すれば
短時間睡眠のお子さんの悩み相談が多く存在します。
- 子供が短時間睡眠で、夜中に起こされる
- 子供が成長するか不安
- 健康に影響がないか心配
など、不安を感じている親御さんがほとんどです。
そんな親御さんに伝えたいのが、
「幼少期から成長期においての短時間睡眠は健康に問題がなく、むしろ他の子供達よりも大きく成長できる可能性を持っている」
ということです。
先天的な短時間睡眠ならば、そのまま育っていくところを見守ってあげて、
そうでなくても、後天的な習慣づくりによって子供でも短熟睡を習得することが可能です。
子供でも短熟睡は習得できる
もしも、子供の頃から短時間睡眠が当たり前であれば、今後の人生において、一般の人よりも大きなアドバンテージを得ることができます。
もちろん、成人の方と同じように、健康に害がなく、むしろほかの子供たちよりも丈夫でポジティブな子供に育てることが可能です。
成長ホルモンは大丈夫?
特にお子さんの成長の中で気になるのが成長ホルモンの分泌についてだと思います。
「寝る子は育つ」という言葉があるように「睡眠こそが成長の大きな要因である」と思い込んでいるかもしれません。
では、まず「成長ホルモン」に着目してお話をしてきましょう
成長ホルモンが分泌されるタイミング
成長ホルモンが分泌されるのは、大きく分けて以下の三つのタイミングです。
- 睡眠時
- 運動時
- 空腹時
睡眠中のホルモン分泌のタイミング
成長ホルモンの分泌タイミングは、最初のレム睡眠時(眠り始めの90分以内)がピークであり、それ以降は急激に分泌量が少なくなります。
つまり睡眠に関しては、最低限90分間の睡眠時間が取れれば、それ以降は気にしなくてよいものです。
詳しくはコチラ
運動時の成長ホルモン分泌
運動時も成長ホルモンが分泌されます。
しかもその量は、運動量によっては睡眠時に分泌される最大量の5倍から10倍とされています。
特に成長期の子供の場合、適度な運動は骨に刺激を与え、身体を大きくするのに効果的です。
スマホや携帯ゲーム機の登場で、子供たちの運動時間を年々減少しています。
また都心部では、騒音トラブルから、公園で子供たちが遊ぶのを禁止するという全く理解できないルールが目立ちます。
本来子供が元気に遊ぶはずの公演を、ラジオ体操や井戸端会議専用の場所にしているのは本当に腹立たしいことです。
ただ、この問題について話すと脱線してしまうので、今は置いておきます。。。
「はやく寝なさい!」が成長を阻害する
勉強に、室内遊びに忙しい子供たちに「はやく寝なさい!」と叱りつけて、活動時間を減少させることで
運動時間をさらに減少し、成長ホルモンの分泌を阻害することになります。
そう考えると、睡眠時間を気にするくらいだったら、ストレスなく遊べるような工夫を施すべきだと思いませんか?
私も幸運にも幼少期は「早く寝なさい!」と言われた記憶がなく、普通の人よりも頑丈で大きな体に育つことができました。
空腹時の成長ホルモン分泌
もう一つ、空腹時にも成長ホルモンが分泌されることがわかっています。
人間の体は空腹になると胃から「グレリン」というホルモンが分泌されます。
この「グレリン」の分泌は、脳を刺激して成長ホルモンの分泌を促進します。
意識的に空腹状態を作る必要はありませんが、
食事はゆっくりとよく噛んで行うことで食べ過ぎを防ぎ、
食事の間に適度な空腹感を感じることが成長ホルモンの分泌に効果的です。
1番効率的な成長の方法
ここまでの話をまとめると一番効率的な成長の方法は以下の通りとなります。
- 90分睡眠を一日に何度か繰り返す
- 短時間睡眠で生まれた時間で元気に運動する
- 過度な間食は控え、よく噛んでゆっくりと食事を取る
「寝る子は育つ」の本当の意味
ここで「寝る子は育つ」ということの本当の意味についても触れておきます。
「寝る子は育つ」
これは「たくさん眠るから育つ」と言う意味ではありません。
「たくさん眠る子」は体や心に問題がないため健やかに育つ、という意味です。
ストレスがなくのびのびと体を動かして遊ぶ子供はぐっすりと眠りますがそういう子供が育つ、ということなのです。
この言葉が出来たのがいつなのか不明なほど大昔からある言葉ですが、
冷静に考えてみれば、そんな大昔から「良く寝ることが成長ホルモンの分泌を促す」と解明されているわけありませんよね。
それがいつからか「眠れば眠るほど育つ」という間違った認識を生み出してしまったわけです。
短時間睡眠を習慣にしている子供達の例
実際に短時間睡眠を習慣にしている子どもたちの話を見たり聞いたりしていますが
- 子供の頃から短時間睡眠を習慣にしていた170センチ超えの女性
- 生まれてから短時間睡眠を習慣にしている2歳児が、4歳児の平均身長と体重まで成長している
- サーフィンの小学生チャンピオンであり、超進学校の成績トップを誇っている など
基本的には、通常の睡眠時間よりも健康的に成長している事例がほとんどで
中には、脳、体、行動、それらに卓越したパフォーマンスを発揮している事例もあります。
少なくとも、短時間睡眠のせいで虚弱体質になってしまったと子供の例というものを聞いたことがありません。
親も短眠になればストレスフリーに
両親がショートスリーパーであれば、
その状態が普通なので、子供も自然と短時間睡眠を習慣にすることができます。
もしも、お子さんが先天的に短時間睡眠を習慣にしているならば両親も短熟睡を習得したほうがベターです。
夜中に起こされるストレスがなくなりますし、何より子供と触れ合う時間が圧倒的に増えます。
親と触れ合う時間が多い子供は、健全に育つ傾向がありますが、そういう意味でも子供の成長に非常に大きく貢献できるわけです。
育児期にも短熟睡が有効!
赤ちゃんの眠りのスタイルは揃って「分割睡眠」です。
1回当たりの睡眠時間が短く、ちょっとした刺激で起きてしまうため、夜泣きといった睡眠トラブルに悩まされるお母さんは多いと思います。
そういった意味でも短熟睡は育児にとても有効なスキルで、ストレスフリーの育児を実現するために役立てることができます。
まとめ
短時間睡眠は、成長ホルモンの分泌や時間の確保だけではなく心身のパフォーマンス向上にとって有益なものです。
詳しくはコチラ
こうしたメリットは、オトナだけではなく子供にも同じように与えられるものです。
健康的で前向きな子供に育ってもらうためにも「短熟睡」とい選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。