「寝不足」は〇〇業界の儲けの為に創られた病気です
答えをさきに伝えると「医療・製薬業界」と「寝具メーカー業界」です。
あまりにも衝撃的なタイトルのため、「そんなバカな」とあなたは思うかもしれませんが
まずは素直にこの記事を読んでみて、その後あなた自身がどう思うかを考えていただければと思います。
そもそも「寝不足」ってなに
「寝不足」というのはどういう状態か説明できますか?
単純に睡眠時間が短ければ寝不足になるというわけではありません。
お医者さんに聞いてみても明確な定義がなくて色々な答えが返ってきます。
そうです、「寝不足」という言葉に明確な実態はありません。
時計のなかった時代には存在しなかった「寝不足」
ここ20年30年で急速に浸透した言葉から生まれた「睡眠の常識」は中身を見ればでたらめなものばかりです。
その一部を紹介していきましょう。
睡眠時間が短いと寝不足になる
睡眠不足は単純に睡眠時間が短いから起こるものでなく生活のリズムが極端に変化した結果なるものです。
当たり前ですが普段「2睡眠時間」の人は明日も明後日も「2時間睡眠」で済まそうが睡眠不足になる事はありません
世の中のショートスリーパーが健康的に生活しているのはこういった理由です。
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寝れば寝るほど疲れは取れる
「寝不足で疲れが取れない」
このように睡眠時間と疲労回復は比例していると考えられがちですが
現代社会における疲労は、心的なストレスと体を動かさないことによってたまる静的疲労がほとんどです。
心的なストレスは入眠の瞬間と適度な運動によってを除去することができます。
静的疲労については同じく静的な行為である睡眠では回復することができず
動的、つまり運動によってのみ解消することができます。
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7時間睡眠長寿説
7時間睡眠の被験者が最も寿命が長くなると言う実験結果がありますが
この実験のカラクリとして、入院している患者を対象にしています
そのため重病患者であれば寝たきりの状態が続き、睡眠時間は極端に長くなり
逆に慢性的な体の痛みや精神的な疾患に悩まされる人であれば、眠れぬ夜が続き睡眠時間は極端に短くなります
結果的に骨折や、軽度の病気など比較的症状の軽い患者さんであれば、世の中の常識である7時間睡眠をとることが可能です
症状が軽いので寿命にも大きな影響はありません。
そうした背景があり、7時間睡眠=長寿と言う実験結果が出たのです。
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睡眠時間が短いと寿命が短くなる
これは先程の「7時間睡眠=長寿説」を元に派生した情報ですが
睡眠時間が短い人の寿命を計測している有効なエビデンスは現在存在していません
思い込みや、間違った情報が広がった結果といえます。
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寝不足は肌に悪い
「化粧水を塗ってしっかりと寝れば肌がきれいになる」というスキンケア業界のマーケティングが元になった情報です。
実際には睡眠中は基礎代謝、新陳代謝、排泄代謝、これらが全て低下し、肌にゴミが残りやすくなります。
化粧をしたまま眠った時に、肌が荒れてしまうのはこうしたことが原因です。
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寝る子は育つ
この言葉の意味は勘違いされがちですが
本来は「何も気にすることがなくぐっすり眠れる子はすくすく育つ」と言う意味です。
それがいつしか「長時間眠る子はよく育つ」と間違った情報として一般化されました
科学的に見ても、睡眠中に分泌される成長ホルモンは眠ってから約90分の間にほとんどが分泌され、またその量も起きて運動をして分泌される成長ホルモンよりも少ないと言う結果が出ています。
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睡眠のゴールデンタイム
夜中の2時から4時の間に眠れば成長ホルモンが多く分泌される、という間違った認識
先ほどお伝えした通り、成長ホルモンが分泌されるタイミングは眠ってから90分間です
この夜中の時間まで眠らないと体の不調が起きるならば、その時間までに眠れるように睡眠薬を使ったり、入眠にお金をかけたりするようになります。
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医療業界にとってのメリット
このような常識が医療業界にどんなメリットを生み出すのでしょうか。
原因があいまいな事象を「睡眠不足」と診断できる
問診票の「睡眠時間」の欄
睡眠時間が短かったり、睡眠の質について不安を持っていたりすると
いろいろな病気を睡眠不足のせいにできます。
- 精神病なら「睡眠時間が短いことによってストレスが溜まり、心の病を生み出している」
- 感染症なら「睡眠不足によって体の免疫力が低下し、ウィルスに負けてしまう」
- 生活習慣病なら「睡眠不足によって生活リズムが不規則になり、ホルモンバランスが崩れて生活習慣病の原因となっている」
適当に言うだけでも、それっぽく聞こえる魔法のフレーズが「睡眠不足」なのです。
睡眠薬が売れる
いろいろな病気を「睡眠不足」のせいにできれば
その治療法として睡眠薬を処方することができます
厚生労働省の患者調査によると、平成11年は204万人だった精神疾患患者数ですが、平成26年には400万人近くまで増えています。
睡眠不足を煽ることによって、精神疾患を顕在化させたせいなのか、寝不足による心的ストレスが精神疾患を増やしたせいなのか
いずれにせよこうした患者さんに処方されるのが「ベンゾジアゼピン」を代表にする睡眠薬です
アジアにおけるベンゾジアゼピン系睡眠薬の服用量は日本がダントツ1位となっています。
(数値は「人口1,000人あたりの1日の処方量」)
英語で「睡眠不足」を意味する英単語もありません。
「睡眠不足」は「花粉症」と同じく日本特有の国民病と言えます。
製薬業界で「馬鹿売れする薬の定義」は
「なるべく多くの人が悩んでいる病気を改善する薬で何度もリピートして使う薬」
とされています。
この定義にはまるのが「睡眠薬」と言うわけです
寝具業界にとってのメリット
もう一つわかりやすく儲かるのが寝具業界です。
「睡眠の質」をコンセプトに寝具が売れる
「睡眠時間が確保できないならば睡眠の質を高めましょう」をコンセプトにいろいろな寝具がバカ売れします。
「人生の3分の1」でお金を引き出せる
「睡眠は人生の3分の1を過ごすものなのですからしっかりした寝具を使わないと」
という誘い文句で、数百万円以上するマットレスを販売しているわけです。
一流のスポーツ選手を広告塔にしていることから、その利益率の高さが伺えます。
どのように常識を作り出しているか
ではこうした業界はどのようにして睡眠の常識を作り出しているか。
教育機関への研究費用スポンサー
まずは大学や研究所に研究費用をスポンサーとして提供する方法です
実験は、結果を予測した上で、それを確かめるために行うものです。
睡眠不足を煽ることによって儲かる企業としては
「睡眠不足がいかに体に悪いか」と言う結果を用意した上で、その通りになるような実験のためにお金を出しています。
各種メディアへの広告スポンサー
このようにして作られた実験結果を広く伝えるために、テレビや雑誌、ホームページなどに広告費を出して、
「〇〇の実験結果によって睡眠不足や睡眠負債が危険であることがわかります!」
というようなことをアピールしていくわけです。
こうして常識は作られる
特定の業界に都合の良い情報を広く一般的に知らせる方法は睡眠業界だけではありません
ファッションの流行であろうが
健康食品ブームであろうが
はたまた、ハロウィンやクリスマス、バレンタインデーといった文化が生まれるのは
それによって得をする業界があるからです
こうした背景があって僕はテレビを見なくなりました(笑)
「短時間睡眠」で直接儲かる業界はない
考えてみてもらったらイメージできるかもしれませんが
短時間睡眠が流行ることによって儲かる産業はありません
睡眠薬は売れなくなるし
睡眠時間が短ければ寝具にお金をかける必要がありません
眠っている間にきれいになる化粧水も売れなくなるし
寝ている間に痩せるサプリメントも売れません
お金にならない情報は流行するどころか作られることもありません
短時間睡眠のメリットが表に出ないのはこうした背景があるからです。
まとめ
いかがだったでしょうか
最初にタイトルを見られた時に感じた
「こいつは何を言っているんだ」と言う気持ちは、どのように変わりましたでしょうか
これを妄想だと突き放すことも自由ですし
世の中の常識を疑って、短時間睡眠の可能性を見出すことも自由です
睡眠に関して気になることがあれば、納得いただけるまで説明をするので
ぜひコメント欄から質問してみて下さい!