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「7時間睡眠=長寿説」が一番しょうもない!

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「もっとも寿命が長くなる睡眠時間は7時間」という一文

 

あなたも何度となく目にしていたり、なんとなく常識と思っていませんか?

 

この根拠となる統計があるのですが、そのカラクリを知ると「まじかよ!しょーもなっ!!」となるはずです。

 

それでは早速参りましょう!

 

「7時間=長寿」はどのようにして決まったか

 

「7時間睡眠がもっとも長寿」の基となった研究は

カルフォルニア大学と米国がん協会が、1982年から1988年の6年間で、30歳から102歳の110万人の入院患者を対象に睡眠時間と寿命の関係を共同で研究したものです。

 

その統計の結果7時間睡眠の人がもっと長生きした」

つまり「6時間未満または8時間以上の人は寿命が短くなる傾向にある」ということを結論にしています。

 

「カルフォルニア大学」

「米がん協会」

6年間」

110万人」

このパワーワードたちだけでも、その結論こそが正解で疑う余地のないように見えます。

 

しかーーーし、しかししかし

 

この統計にはデカすぎる落とし穴があります。

 

病院の入院患者のデータを基にしている

 

この研究データは対象は「入院患者」です。

 

  • 病気
  • 心の状態
  • 入院環境
  • 生活リズム

そういった諸々の条件が異なる被験者を対象にした実験結果が僕たち健常者と同じように一般化できると思いますか?

 

普通ではない睡眠時間=短命なのは当たり前

 

「短命」とされた8時間以上眠る人の中には、ベッドから動けない昏睡状態の患者さんが多く含まれます

 

同じように6時間以下しか眠っていない人の中には、病気や投薬治療の副作用によって体に激痛が走り、夜中に何度も目が覚めてしまう人が多く含まれるかと思います。

 

そうした患者さんの寿命が短くなってしまうのも無理はありません。

 

もちろん7時間睡眠の中にも重病の患者さんは存在していますがこの統計には、骨折などの軽い症状の患者さんも一緒になっています。

 

7時間睡眠がもっとも寿命が長い」のは軽微な症状の患者さんが多く含まれており、極端な睡眠時間の被験者は、寿命にリスクがある重病患者が多く含まれていると想像せざるを得ません。

 

日本でも同じような実験がある

 

ちなみにその実験を受けて日本でも同じような調査が行われています。

 

名古屋大学大学院の玉腰助教授が1988年から約10年間で全国45地区の約11万人の睡眠時間と死亡リスクを分析しました。

 

この実験でも同じように「7時間睡眠の人が最も長生きした」という結果がでました。

<調査結果HPより引用>

 

そりゃさっきと同じ状況になります。

 

しかし、玉腰助教授は、ここでは終わりませんでした。

 

追加調査の存在

 

先ほどのデータから寿命に影響がでる要素を考慮した上で再度分析してみたのです。

 

  • 持病
  • うつの症状
  • 過度なストレス
  • 喫煙・飲酒習慣
  • 教育歴
  • 既往歴

これらの要素を計算し、調査時から 2年以内に死亡した方を除いて分析しました。

 

つまり、できる限り「睡眠時間」そのものに特化した数値を導き出したというわけです。

 

<調査結果HPより引用>

 

結果、男性については4時間以下の睡眠が最も死亡リスクが低くなるという結果が出ました。

ただ、女性はリスクが高くなっているため、結果には疑問が残ります。

 

その点については玉越助教授本人も以下のようにコメントされています。

7時間寝ることが本当に死亡の危険性を減らすのかどうかを調べようと思ったら、いろいろな睡眠時間の人を集めてきて、

半分のグループはそのまま、半分のグループでは睡眠時間を7時間にしてもらい、長い間観察して死亡状況を調べることになります。

しかし、現時点ではそこまでするほど確実に誰にとっても7時間の睡眠がよいのだと考える根拠はありません。」

 

やはり、本人が自覚していない病気の存在や

重病で睡眠時間が極端に変動する(2年以降にお亡くなりになった)ことなど、

色々な要素によって、「睡眠時間と寿命の関係性」を解明するのは不可能に近いことだとされています。

 

こうして、この研究を行った本人が誠実に事実を調査したにもかかわらず、

各種メディアが取り上げたのは図1の「7時間睡眠の人が最も長生きした」というデータです。

 

7時間睡眠こそ長寿の秘訣」という

  • ぱっと見で分かりやすい
  • 記事の書きやすさ
  • インパクト

それらの大人の事情が働いた結果です。

 

そうしたメディアの情報をもとにして

医療業界や寝具業界は自分たちに利益が出るように「7時間しっかり寝ることが長寿の秘訣である」と必死でアピールしているわけです。

 

「万人にとって理想とする睡眠時間は存在しない」

これは良識のある睡眠学者ならばほとんどの人が認識している「真の睡眠の常識」です。

これを忘れないでください。

 

まとめ

 

今回の内容も、今までの常識をひっくり返すような衝撃的な内容だったと思います。

 

もしもこの内容を読まれても

「妄想だ」

「宗教的な考察」

「いいがかりです」

「こじつけや」

とお思いになるならば、

 

7時間睡眠が最も寿命を長くする」と決定付けられる信ぴょう性の高い情報と、非の打ち所のない完璧な理論をコメントにお願いします。

確実にノーベル生理学・医学賞を受賞できるレベルの発見だと思います!(あー我ながら嫌みったらしい!笑)

 

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