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徹底解説!勉強の記憶を定着させるのに睡眠は必要ない!

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学生のお子さんを持つ方や、資格取得のために勉強をされている方から頂く質問で

「寝ている間に記憶が整理されるから、よく寝たほうがいいんじゃないですか?と言うような質問がよくあります。

 

もし、これが本当ならば私は睡眠時間が少ないので記憶力がボッロボロの人間になります。。。

記憶力にめちゃくちゃ自信があるわけではありませんが、人並み程度にはいろいろなことを覚えている自信があります!

(ほとんどいらんことやけど)

 

先に答えをお伝えすると、短時間睡眠でも長時間睡眠と同じ程度の記憶の整理は可能です。

みなさんが気になる睡眠と記憶の関係についてお話ししていきましょう!

 

記憶にもいろいろ種類がある

 

睡眠中の記憶定着のメカニズムをわかりやすくお伝えする前に、記憶の種類についてお伝えします。

 

記憶には大きく分けて2つあります。

 

①言葉で表現できる「宣言的記憶」

「宣言的記憶」はさらに二分できます。

(1)エピソード記憶

誰とどこで何をして楽しかった、悲しかった、怒った、幸せだったという「5W1H」と「感情」を組み合わせた記憶。

(2)意味記憶

「794ウグイス平安京」などいわゆる勉強で使う記憶

 

②言葉で表現できない「非宣言的記憶」

「非宣言的記憶」とは「手続き記憶」とも呼び、車の運転や泳ぎ方、リズムやメロディなど非言語的な記憶。

 

これらをわかりやすく以下の3つで整理します。

①エピソード記憶(宣言的)

②意味記憶(宣言的)

③手続き記憶(非宣言的)

 

睡眠中に定着する記憶の優先順位

 

睡眠中に定着する記憶は、経験や感情を伴う「①エピソード記憶」がまず優先されます。

例)ハワイ旅行の思い出、遊園地で楽しんだ時間、映画の内容などなど

 

そして、次は「③手続き記憶」の定着が優先されます。

例)初めてのロッククライミング、ギター、ダンスなどなど

 

あなたが試験で使う「②意味記憶」の定着は睡眠では優先順位がかなり低いので、寝れば寝るほど記憶が定着すると言う事は残念ながらございません。

 

感情とか体の動きとか、そう言うのは寝れば定着しますが、勉強は寝ても定着しないってのが、なんとも非効率ですね、、

まぁ、学歴社会なんて現代で構築されたものですし、元々の人間の仕事からしたら、狩猟や農耕みたいに体の動きを覚える方が効率的なのです。。。。

 

「意味記憶」はどうやって定着するか

 

じゃあ勉強で使うような「意味記憶」はどうやって定着させたらいいか!

必要なものは「睡眠」ではなく「反復」です!

 

知識を入れて、忘れる前にもう一度記憶をすることで、記憶の経路であるシナプスをより強固なものにしていきます。

つまり、短期記憶を長期記憶にしていくのです。

「初めて聞いた時はすぐ忘れるけど、なんども繰り返している電話番号や住所は空で言える」ってのがわかりやすいですね。

 

やはり「短熟睡」は記憶の定着にも有利!

 

この反復に必要なものは「努力」と「時間」だけです。

 

短時間睡眠においてはこの時間とやる気を作用させるパフォーマンスが良い影響を生み出すので「短熟睡」は勉強においても有利ということが断言できます。

 

かくゆう私も、偏差値47の高校から、関西で4番目に難易度の高い国公立大学に合格したのですが、(しかも、この高校で未だに抜かれていない歴代1位の合格実績・・・!)

当時は、ほとんど寝ずに勉強していました。

「短眠」よりも「断眠」に近い状態だったので、パフォーマンスはベストではなかったものの、成績はずっとトップでした・・・・

 

え?!自慢はもうええですか!?

 

まぁ僕以外にも、実際に短時間睡眠によって学習効率が上がり、常人ではありえないほどの短期間で難関の試験に合格した事例も聞けば枚挙に遑がありません。

 

通常の3分の1以下の期間で国立大学医学部に合格した

宅建に1ヶ月の勉強で合格した

早稲田大学大学院の試験に2ヶ月の勉強で合格した

 

こうした受験や資格試験で大事な事は、短い期間で繰り返し繰り返し勉強を行うことです。

「ここまで勉強したから明日に備えてゆっくり寝てしまおう」と考えるよりかは

試験に影響がないレベルの睡眠時間を確保して、それ以外は知識を詰め込んだほうが得策と言うことです!

 

「睡眠学習」は効果ある!?

 

「睡眠学習」というパワーワードがあります。

寝ている間に音声を聞かせて、脳に勝手に勉強内容をインストールしてもらうというようなものです。

 

結論からお伝えすると、この睡眠学習については効果がないです・・・

 

睡眠時、特にノンレム睡眠の間は、脳の需要感度は極限まで落ちているので、外部からの情報を受け付けることができません。

また、レム睡眠においても先ほどお伝えした「エピソード記憶」と「手続き記憶」の整理に追われているので外部からの情報をキャッチすることができません。

 

部屋の掃除をしているときに、新聞の勧誘が来ても相手をしてあげられないようなものです。

むしろ部屋の掃除をしたいのに、ずっと新聞の勧誘が終わらないと、イラつくし、全然捗らんようなもんですね。

「睡眠学習」は入眠に悪影響を及ぼし、不眠症や日中の眠気に悩まされる事例がほとんどとなっています。

甘い方法に騙されないように!

 

「スタンフォード式」もちょっとズレている

 

「スタンフォード大学睡眠生体リズム研究所所長」の西野氏が書かれた「スタンフォード式最高の睡眠」でもこの「記憶の定着」について書かれています。

 

該当部分の冒頭で、「学習後に睡眠をとることで記憶の定着が進む」という見解について肯定されていますが、これについては正直、記憶定着のメカニズムをごっちゃにしていると言えます。

 

と言うのもこの本の中で

 

①睡眠中はエピソード記憶(いつどこで何をしたか)が固定される

②黄金の90分で訪れる深いノンレム睡眠は嫌な記憶を消去する

③入眠初期や明け方の浅いノンレム睡眠では体で覚える記憶(意識せずに覚えられる記憶)が固定される

(原文まま)

とそれぞれ書かれており、この内容自体は間違っていないのですが、「②意味記憶」については触れられていないのです。

勉強に関する「意味記憶」について書かれていないのに、「学習後に睡眠をとることで記憶の定着が進む」ってドユコト・・・?

 

自分で矛盾したことを言っている

 

一個ずつ突っ込んていきます。

 

「①睡眠中はエピソード記憶(いつどこで何をしたか)が固定される」

これは感情や経験に関する記憶なので、試験に使う意味記憶の話ではありません。

 

「②黄金の90分で訪れる深いノンレム睡眠は嫌な記憶を消去する」

「嫌な記憶の消去」もエピソード記憶のことですが、何より「嫌な情報を積極的に消去している」という根拠は特に認められていないので、誤解を生む表現になります。

実際に「トラウマ」というものは、その原因となった事件と同じ日に原因を解決すればトラウマにはなりませんが

原因となった日に、一度睡眠をとってしまうと、その原因となる記憶が固定化されてしまい、同じ状況になったときに嫌な記憶が思い出されるという仕組みになっています。

 

海で溺れたとしても、同じ日に問題なく泳げると、トラウマは解除されますが

溺れたことが怖くなって泳がなくなり、そのまま眠ってしまうと、水を見るだけで恐怖心が芽生えるようになります。

このことから「睡眠によって固定化されるエピソード記憶は、幸せなものだろうが、嫌なものだろうが、より強烈なものが優先される」ことがわかります。

西野氏のいうように「悪いことを都合よく忘れる」ということは100%当てはまるわけではありません。

 

③入眠初期や明け方の浅いノンレム睡眠では体で覚える記憶(意識せずに覚えられる記憶)が固定される

この体で覚える記憶というのは、非宣言的記憶の「手続き記憶」です。

 

 

なんでそうなった・・!?

 

つまーり、この①②③は、僕が最初に説明した通り、エピソード記憶と手続き記憶にしか触れていません。

意味記憶の定着について触れていないのに「学習後に睡眠をとることで記憶の定着が進む」というコメントをしています。

 

なんで????????

 

まぁこの本の基本的な姿勢としては「よう分からんねんけどそういう報告があるしそうなんちゃう?」レベルなのですが

多少なりともロジックを持ってもらわんと、ちょっとなぁというところも正直ありーの(笑)

肩書きとか研究機関の名前だけ見て「すごいなぁ」いうて何でもかんでも信じてたら痛い目会うで!ということも言いたいです!

 

まとめ

 

最後は「スタンフォード批判」みたいになりましたけど話を戻します(笑)

眠りを神格化していると、勉強した内容がしっかりと定着できるような錯覚を覚えてしまいがちですが

実際に固定化される記憶というものは、試験で使うものとはまた少し違ったものになります。

 

眠りに逃げるよりも、その分しっかりと勉強した人間が最後に勝つと言う事ですね。

もちろん、睡眠不足を感じているならば、勉強への集中力や記憶力には影響が出てきますので、短時間でも睡眠不足を感じないノウハウを身に付けるのが先決となります!

以上!!

 

 

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