私たちが眠る理由
私たちが夢を見る理由
私たちが記憶できる理由
眠りと脳は関係が深いもので、その謎はまだまだ全然1%くらいしか解き明かされていません!
そんな分からないことだらけの睡眠と脳の関係でわかっていることがあります。
それが「レム睡眠とノンレム睡眠」という二つの睡眠状態の話です。
多少詳しい人ならば「あーはいはいレムね、レム」と思うかもしれませんが、
情報元によって言ってることが分かれるので、ほとんど勘違いの知識かもしれません!
知ってる人も、知らない人も必見の記事となっております、えぇ。
目次
睡眠中の二つの眠り方
眠っている間、「レム睡眠とノンレム睡眠」という二つの睡眠状態が変わりばんこに現れます。
聞いたことはあるけど、どういうものかは知らないって感じだと思います!
わかりやすく説明していきますね。
レム睡眠ってなに?
まずはレム睡眠から。
レム睡眠とは、眠っているときに眼球が素早く動く(英語でRapid Eye Movement、頭文字をとってREM)ことから名づけられました。
レム睡眠を一言でいうと「脳は起きている浅い睡眠」です。
ストーリーがあって実体験に近い夢を見るのが特徴で、「昨日こんな夢見てさー」という風に覚えている夢はレム睡眠のものです。
「レム睡眠=身体の睡眠」は間違い!?
よく「脳は起きていて身体は寝ている睡眠」と表現されることもありますが、レム睡眠でもノンレム睡眠でも身体は寝ています。
違うのは、動くか動かないかの違いなので、「脳は起きている浅い睡眠」ということにしておきます!
目覚ましを掛けずに自然と目が覚めるのは、レム睡眠のタイミングです。
このレム睡眠で起きられると目覚めは良くなります!
ノンレム睡眠ってなに?
ノンレム睡眠とは、レム睡眠とは逆に「脳も寝ている深い睡眠」です。
正確に言うと「脳の需要感度を下げている」ということなのですが、分かりやすく「寝ている」と表現しています!
レム睡眠と違って、身体が動きやすいので、寝返りをうったりするのは、このノンレム睡眠です。
自然に目覚めることはほとんどないので「深い眠り」と表現されています。
レム睡眠とノンレム睡眠の特徴まとめ
二つの睡眠状態をまとめると、こうなります!
(文献等より著者作成)
こーれは分かりやすいッ!
二つはどういうシフトで交代している!?
レム睡眠とノンレム睡眠
彼らがどんなシフトで当番しているのかを説明していきます!
①眠りにつくと、はじめに浅いノンレム睡眠が現れます。
②時間とともに眠りが段々と深くなり、深いノンレム睡眠状態が少し続きます。
③その後、再び浅いノンレム睡眠状態になり、レム睡眠へと移ります。
④レム睡眠の出番が終われば、またノンレム睡眠にバトンタッチして、同じことを繰り返します。
ノンレム睡眠とレム睡眠が終わるところまでを1つの睡眠サイクルとしています。
よく言われる「眠りの90分周期」「睡眠サイクル」「睡眠リズム」というのはこの1セットの話ですね!
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクル
文面だけではわかりにくいので、一目瞭然のグラフにしてみました!
(文献等より著者作成)
くーーッ!!分かりやすい!!
さらにさらに分かりやすく丁寧に、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルの特徴をまとめました。
贅沢ですねぇ。
①最初のノンレム睡眠が一番深い眠り
グラフを見てもらったら分かるように、眠ってから一気に深いところまで潜るように眠ります。
このノンレム睡眠の時間は約90分間で、この間に眠り全体の機能の約9割を完了させます!
眠りの機能一覧
- 疲労回復
- 睡眠物質の除去
- 成長ホルモンの分泌
- 自律神経バランスの調整 などなど
「睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれるのは、この眠り始め90分間のことです。
「22時-2時」ではありませんよ!
詳しくはコチラ!
②最初のレム睡眠は一瞬
最初のノンレム睡眠が約90分とお伝えしましたが、最初のレム睡眠はかなり短く数分~10分程度で終わります。
最初のノンレム睡眠で睡眠物質の除去はほとんど終わっているのに、このレム睡眠で目が覚めないのは、持続時間が短く、タイミングがシビアだからです。
③サイクルが多くなると、眠りがどんどん浅くなる。
眠りのサイクルを繰り返していくと、ノンレム睡眠はどんどん短くなり、レム睡眠がどんどん長くなります。
これはつまり「眠り全体が浅くなっている状態」です。
最初数分だったレム睡眠も、サイクルを三回も四回も回せば、30分から50分ほどに伸びてきます。
自然に目が覚めやすくなるのも当然ですね!
まとめ
今回は「レム睡眠とノンレム睡眠」の基礎編でした!
丁寧に表やグラフも作って、分かりやすくした永久保存版です!
他の記事でもレム睡眠とノンレム睡眠の話がよく出てくるので、
「あれ、レム睡眠ってどっちやっけ?」となれば、またここに戻ってきてください!