「睡眠の質」という言葉、眠りの感度が高いあなたならば今までに何度となく聞いてきたフレーズでしょう。
しかし、あなたはこの睡眠の質という言葉を明確に説明することができますでしょうか?
五里霧中の睡眠業界で、間違った情報が蔓延する中、「睡眠の質」という1つの言葉にどれだけの信憑性があるのでしょうか。
今回はこの睡眠の質という部分に言葉にフォーカスして記事を書いてみました!
今夜からの睡眠が変わってくる記事になっています、心してご覧ください!
目次
「睡眠の質」というあまりに漠然とした物差し
日常的によく目にしたり耳にする「睡眠の質」という言葉
睡眠の全てを包括しているような言葉に見えますが、実はただ単に漠然とした言葉なだけです。
実際に「睡眠の質」がどういうものかを解明していくと
- 食事
- 運動
- ストレス
- 人間関係
- 睡眠時間
- 自律神経
- 睡魔
- 仕事
- 寝室
- 寝具
- 持病
などなど、ありとあらゆる無数の要素が絡み合って睡眠の質を決めるわけです。
そんなステップをすっ飛ばして、たった4文字の評価軸で眠りを評価するのが「睡眠の質」の怖いところなのです。
「睡眠の質」という言葉の無責任さ
仮に、あなたが睡眠に問題を抱えているとして、睡眠外来に行ったとします。
そこであなたの睡眠時間が7時間以下だった場合、「睡眠不足です」と何も考えずに睡眠時間が原因と診断されるでしょう。
逆に睡眠時間が7時間以上でも「じゃあ睡眠の質が悪いです」と判断されます。
そして、誰でも言えるような
「寝る前にはスマホを・・・」
「90分周期で起きるよう・・・」
という解決策を提示して終わりです。
睡眠に問題を抱えていなくても
もし、睡眠に問題を抱えていなかった場合でも、今度はメディアが不安を煽ってくるようになります。
普段の睡眠時間が7時間以下のあなた!
7時間以上確保しないと睡眠の質が低下して、睡眠負債を抱えることになりますよ!
と、こう叫ばれるわけです。
要は、あなたがどんな状態であれ「睡眠の質」という言葉を使えば、不安を煽ることができるというわけです。
詰みです!
そもそも睡眠の質なんか気にせんでええ!
そうなると「睡眠の質」はあまり気にしなくてもよいかもしれません。
睡眠学の研究をされている東京家政大学の岡島准教授もラジオ番組の冒頭で「睡眠の質とは?」と聞かれた際、
「日中に支障がないことが一番だと思います。」
と答えています。
「日中に支障がないことが一番だと思います。」
「日中に支障がないことが一番だと思います。」
「日中に支障がないことが一番だと思います。」
んなもん素人でも言えるわ!!
睡眠研究の第一人者が「睡眠なんて問題なければそれでOK」と言ってしまうのも無理はないと思います。
誰も実態がつかめていないものを追い求めても
どう改善したか
そもそも改善したのか
改善した結果どうなったのかわからないことだらけなので。
むしろ岡島准教授の言葉はストレートで偽りのないものなので、ある意味「睡眠」を的確に表現しているなと思いました。
「睡眠の質」を明確に定義すると
僭越ながら私なりに「睡眠の質」を定義すると
「寝たいときにすぐ寝れて
起きたいときにすぐ起きれて
日中支障がなければ、それでパーフェクト!」
というものだと個人的には思っています。
これこそ、よくわからない情報や都市伝説、研究や統計をすべて取っ払った「純粋な睡眠の姿」なのではないでしょうか。
睡眠の質というよくわからないものに振り回されて、ストレスを抱えて混んでしまったり、
早く寝なければと思うあまり不眠症になったりするのは本末転倒です。
気持ちよく眠るためには、情報に流されず自分の寝たいように寝るのが1番の近道です!
私にとっても便利な「睡眠の質」
これだけはお伝えしておく必要があるのですが、
眠りの情報を伝えるものとして、これからも「睡眠の質」という言葉は使っていきます。
どないやねん!とお思いになるかもしれませんが、
- 睡眠の質を高める起床法!=すっきり起きれるための方法!
- 睡眠の質を高めるマットの選び方!=体に疲労がたまらないマットの選び方
- 睡眠の質を高めるヒーリングミュージック!=リラックスして眠りやすくする音楽
という風に「睡眠の質」ひとつでいろいろな言葉を言い換えることが出来るのです。
もちろん「すっきり起きれるための方法!」という風にできる限りそのまま伝えるようにしますが、
便宜上、あなたに伝わりやすいと思えばこの言葉を使うこともあります。
そんなときは「しばけんは言葉のマジシャンやでぇ」とため息を漏らしながら流してもらえれば幸いです。
読者の皆さんみんながみんなこの記事を読まれるわけではないので、ご容赦くださいませ。
まとめ
睡眠の研究を行うものから見て、睡眠の本来の姿と、一般的なイメージがいかに離れているか、いつも痛感させられます。
長い年月をかけて作られたイメージをひっくり返すのは、並大抵の労力ではありませんが、丁寧にひとつずつ紐解くことがあなたのためになると信じています。
今回お伝えした「睡眠の質」
これも形があるようでないものです。
あなたにとって理想の「睡眠の質」はどんなものになるか想像してみてください。