短熟睡を志すあなたは「自分がなぜ眠たくなるのか」ということを少しばかり理解しておく必要があります。
実は睡魔が発生する原因は数十にも及ぶのですが、大きく分けたときに「睡眠物質が原因の睡魔」というものがいくつか存在します。
睡眠に関する物質というのも数多く存在するのですが、その中でもメジャーな5つをピックアップしてみました。
ただ紹介しても、聞きなれないカタカナがならぶので今回は分かりやすくドラクエの職業に例えてみました!
「ドラクエなんかやったことない!」というあなたでも大丈夫です!
そんなにめちゃくちゃ例えてるわけじゃないんで!!
目次
眠気の原因は数十種類存在する!
世の中の99%の人は、「眠気」は、睡眠時間や睡眠の質で変わると思っていますが、眠気の種類には数十種類存在し、それぞれの原因と対処法が違います。
これを知っているか知らないかでは眠気をコントロールできるかどうかが変わり、それが日中の集中力、判断力、思考力、つまりは日常生活そのものをコントロールできるかが決まっていきます。
50%は睡眠物質が原因
- 食事を済ませた後に発生する「本能的な眠気」
- 脳波が穏やかになって発生する「ストレス起因の眠気」
- 場面によって発生する「TPO別の眠気」
などなど眠気の原因は数多く存在しますが、その半数はこれから説明する「睡眠物資」が関係しています。
これらを理解しておくことは、「眠りそのもの」を支配することになるわけです!
ちょっと興味湧いてきたでしょう?
睡眠を司る5つの睡眠物質
やいのやいの言うててもしゃーないので、さっそく紹介してきましょう!
ドーパミン
まずは聞き馴染みのあると思われる「ドーパミン」
覚醒、やる気を司る神経伝達物質で、注意力や集中力を高めてくれます。
これが分泌されていると、日中のパフォーマンスがあがり、眠気を吹き飛ばしてくれます。
分かりやすくドラクエに例えると「戦士」のポジションですね。
「ガンガンいこうぜ!」ってそのままドーパミンの役割ですもんね!
眠気を吹っ飛ばす戦士「ドーパミン」
ドーパミンを支配する方法
ドーパミンを分泌してパフォーマンスを維持するためには以下の方法が効果的です。
- 適度に運動する
- 楽しい計画を立てる
- 能動的に行動し、目標を達成する
- 気になることを調べて理解する
こういうときって眠くならないですよね。
日頃からドーパミンをドパドパ分泌させるとよりドーパミンを出しやすくなります!
ぜひ意識していきましょう!
セロトニン
お次は「セロトニン」です!
セロトニンは「昼のホルモン」とか「幸福ホルモン」と呼ばれ、日中の覚醒を促進したり、ポジティブな感情を生み出します。
ドラクエでいう回復役の「僧侶」ですね。
セロトニンの分泌が弱まると、概日リズムが崩れ、体調不良や不安定な精神状態などの悪影響を及ぼします。
「いのちだいじに」とはまではいきませんがとても大事なヒーラーです。
体調を整える僧侶「セロトニン」
セロトニンを支配する方法
セロトニンを正常に分泌し、心身ともに健康に過ごすには以下の方法が効果的です。
- 太陽の光を浴びる
- よく笑う
- リズム運動を行う
太陽光を浴びることで、セロトニンが分泌され、概日リズムをリセットすることが出来ます。
また、「幸福ホルモン」らしく、よく笑うことがセロトニンの分泌を促進します。
笑ったフリで偽の笑顔でもOKです!
最後のリズム運動とは、ダンス、ウォーキング、エアロビ、それから「ガムをかむ」なんてのも効果的です!
ダンサーでうつ病になった人0人説を唱えます!
メラトニン
3つめはメラトニンです!
メラトニンはセロトニンの相方みたいなもんで「夜のホルモン」とされています。
概日リズムを調整したり、ホルモンの分泌機能を担っています。
夜に分泌されて活躍することから、ドラクエでいうと「盗賊」になりますかね。
メラトニンの分泌自体は身体に必要なのですが、概日リズムの影響で、2時から4時ごろに眠気のピークを発生させる催眠効果もあります。
短熟睡の生活に慣れていないと、楽勝で対処できる催眠効果を真に受けて7時間とか必要以上に眠るようになってしまいます。
「ちょっと眠たい時に眠れるだけ眠る」のは、
「ちょっと空腹感が出た時に食べれるだけ食べる」ようなもので、言わずもがな不健康な生活となります。
夜に活躍する盗賊「メラトニン」
メラトニンを支配する方法
メラトニンによるちょっとした眠気をコントロールするには、以下の方法が有効です。
- ドーパミンが発生するような状況を作る
- 携帯のライト機能で目をつぶった瞼の上から5秒間光を照射する
- コンビニで立ち読みする
短熟睡の習慣を手に入れて、夢や目標への活動、趣味や育児に熱中していれば、自然と解消できるようなことなんですけどね。
コルチゾール
4つめは「コルチゾール」です!
こいつは、ストレスに対抗するために分泌されるので「ストレスホルモン」とも呼ばれていますが、
「起床」というストレス行為に準備をするために必要なものでもあります!
コルチゾールがしっかり分泌されると、朝起きるのが楽になります。
また、日中の眠気を抑えてパフォーマンスを維持させることができます!
起きて一番最初に活躍するホルモンなのでドラクエでいう「勇者」の役割を担っています!
しかし、この勇者
「二度寝を繰り返すことで分泌量がどんどん減ってくる」という側面もあります。
一回だけならまだしも、毎日二度寝を習慣にしていると、コルチゾールの分泌のタイミングや使うタイミングがバラバラになるので、起床ホルモンがコントロールできない状態、つまり「起きにくい体」になります。
逆に「二度寝をすればコルチゾールが分泌される」という主張をしている人がいますが、
「二度寝によってコルチゾールの分泌が促進される」という確定情報やエビデンスは存在せず、この主張をしているのはその人ただ一人(もしくはその主張を鵜呑みにしている人たち)だけです。
最初の村からなかなか出れないでいると、いくら勇者でもニート同然になるのです。
目覚めを司る勇者「コルチゾール」
コルチゾールを支配する方法
コルチゾールを分泌させて覚醒をコントロールするには、以下の方法が有効です。
- 二度寝をしない
- ビタミンCを摂る
- 運動や深呼吸などストレスを解消する
二度寝をすることでコルチゾールの分泌が鈍るので一発で起きれるようにしましょう!
また、コルチゾールの分泌時にビタミンCが消費されるので意識的に摂取するようにしましょう!
そして、コルチゾールは悪性のストレスを過剰に受けると、分泌が抑えられたり
逆に過剰分泌されて身体に悪影響を及ぼしたりします。
ストレスバランスを保つために、運動や深呼吸などをしてストレスを解消するようにしましょう。
アデノシン
4つめは「アデノシン」です。
アデノシンは、身体の機能としていくつか役割を持っています。
- 遺伝情報の設計図
- エネルギー輸送
- 脳内の信号伝達 など
こう見るとすごい奴なのですが、一方で役目を終えると「眠気を発生させる睡眠物質」にもなりえます。
起きている時間に比例してホコリのように溜まっていき、眠気を促す原因の一つとなります。
働いてるんか邪魔しているんか分からん存在なので、ドラクエでいうと「遊び人」のようなもんですね。
役目を終えると眠くなる遊び人「アデノシン」
アデノシンを支配する方法
アデノシンによるガッツリした眠気をコントロールするには、以下の方法が有効です。
- カフェナップを取る
- 食事量を制限する
- 短熟睡を習得する
アデノシンと脳の受容体がくっつくと眠気が発生するのですが、カフェインはそれをブロックする効果があります。
また、入眠時にアデノシンが分解されるので、カフェナップは最強のアデノシン対策です!
そして、食事量を制限することで食後にも発生するアデノシンを抑えることができます。
最も有効な方法として短熟睡を習得することで、睡眠時のアデノシン除去効率を高めることができます!
寝れば寝るほど眠いのは、アデノシンの除去効率が悪く、起きても眠気が取れないからなのです。
短熟睡を習得してアデノシンの眠気に強い体質にしていきましょう!
まとめ
今回紹介した5つのカタカナをまとめると以下の通りです。
- 眠気を吹っ飛ばす戦士「ドーパミン」
- 体調を整える僧侶「セロトニン」
- 夜に活躍する盗賊「メラトニン」
- 目覚めを司る勇者「コルチゾール」
- 仕事終わりに眠くなる遊び人「アデノシン」
彼らが活躍することで睡魔というモンスターを退治することが出来るのです!
彼らを支配してレベルアップしていけるように日々の行動を意識していきましょう!