今の日本では「夜間7時間以上の睡眠を取るべきだ」という考え方が一般的とされていますが、私はそうは思いません!
「睡眠の質」をグッと引き上げるには、長い睡眠を一回取るよりも、適切な時間の睡眠を複数回取ることが重要だからです!
この記事で「一日に複数回眠る睡眠のメカニズム」についてお伝えし、睡眠の質を高める方法をご紹介していきます!!
目次
「一日一睡」は人間だけ!?
この記事を読んでいるあなたは、夜間に6時間以上の長い睡眠を一回取るだけで、それ以外の時間はずっと起きているような睡眠習慣をお送りではないでしょうか。
この習慣は 人間の本能的な行動ではなく 、人々が生活する中で自然と定着したものです。
人間を含む地球上の生き物の中で、一日に一回しか眠らない動物は、人間とごく一部の動物だけです。
あとの99.9%の動物は一日に2回以上眠るような習慣を送っています。
人間は外敵に寝込みを襲われる心配がないため、夜の間も安心して長時間睡眠を取ることが可能です。
ほかの動物は、弱肉強食の世界で自分がいつ捕食されるか分からないので、何時間も眠るなんてことはできないのです。
外敵に襲われる心配がないペットのワンちゃんやネコちゃんでも、一日に寝たり起きたりを繰り返しています。
本能的にその寝方が自然で安心できるのです。
この短い眠りを繰り返す睡眠方法を「分割睡眠」と呼びます!
重要な単語なのでぜひ覚えておいてください!
人間もかつてはみんな「分割睡眠」だった!
ほとんどの動物が「分割睡眠」で生活していますが、我々人間も、元々は「分割睡眠」を習慣にしていました。
この習慣は、遠い遠い太古の昔、猿から進化し原人としてナウマン象と闘っていたような時代から人間の生活に根付いていました!
強力な武器や安全な住処がないため、自分の身を守るために「分割睡眠」を習慣化せざるを得なかったのですね。
すでに文明による安全を手にした中世~近世のヨーロッパにおいても、「夜中に起床して、数時間活動してはまた眠る」という「分割睡眠」を習慣にしていたとされています。
「分割睡眠」を習慣にしているスゴい人たち!
現代でも一部の人たちは環境に合わせて「分割睡眠」の習慣を取っています。
彼らは「一回きりの睡眠」を習慣にしている一般の方々よりも、精力的でパワフルな活動をされています!
「分割睡眠」を習慣にしている著名人
- 孫正義 / 経営者
- ドナルド・トランプ / 政治家
- 上山博康 / 脳神経外科医
- クリスティアーノ・ロナウド / スポーツ選手
- 武井壮 / タレント
- 尾田栄一郎 / 漫画家
こちらは「分割睡眠」を習慣にしている著名人の方々の内、ごくごく一部を挙げてみたものです。
どの方も、我々一般人と比べて、超多忙な生活を過ごされており、また「頭脳と身体の両面で非常に高いパフォーマンスが必要」なところも共通しています!
訓練中の自衛官や、潜水艦の乗組員など、特殊な状況下で生活をする人たちも、「分割睡眠」を習慣にしており、効率的に体と脳を休息させています。
とはいえ「分割睡眠」はこうした一部の特殊な人たちだけに必要な睡眠の方法ではありません!
思い返してみると、私たちが赤ん坊だった時も、同じように分割睡眠を習慣にしていたのです。
眠っていてもちょっとしたことで起きてしまい、起きていたかと思えばすぐにまた寝てしまうのは、本能的な眠りを取っているからです!
まだ自分の身を守ることができないので、安全を確保しながら良質な睡眠を取っているのですね!
このことからわかるように、人間にとってベストな睡眠というものは常に固定されていたわけではなかったといえます。
睡眠は文明や時代の常識、身を置く環境によって形を変えてきたことがお分かりいただけましたでしょうか。
ストレス社会に生きるあなたに最適な「分割睡眠」
私たち人間は、過ごしている環境によって睡眠の方法を変化させることが可能です。
ストレス社会に生きるあなたにも「分割睡眠」という睡眠習慣を、ぜひおすすめします!
ここからは「分割睡眠」のメリットと簡単に習慣化できる方法をお伝えしていきます!
食事に例えると理想の睡眠方法がよくわかる!
「一日一度の6時間以上の睡眠」が体にとってどんな行動なのかは「食事」に例えるとわかりやすいです。
「一日に一度、バイキングや食べ放題で、もう無理、というまでご飯を食べる」ようなもので、それが毎日続けば体に異変が起きるのは当然ですよね。
寝過ぎによって起こる体の異変を簡単にまとめてみました!
寝過ぎが及ぼす悪影響
- 寝坊
- 日中の眠気
- 腰痛
- 免疫力の低下
- 高血圧リスク向上
- 心臓病リスク向上 など
一方、「分割睡眠」は「一日二回以上バランスよく食事をとる」ようなものです。
食事と同じで、睡眠も正しい方法を守れば、さまざまなメリットを得ることができます!
「分割睡眠」のメリット
- 眠気の除去
- 疲労回復
- 脳機能含む総合的なパフォーマンスの向上
- 精神の安定
- 病気リスクの低下 など
「分割睡眠」は「短時間睡眠」の核となる考え方
一日の睡眠を複数回に分ける「分割睡眠」は、「短時間睡眠」の根幹的な考え方の一つです。
ショートスリーパーを目指すなら「分割睡眠」は重要な要素なのです!
こんな方におすすめ
- 仕事が忙しくて帰りが遅い
- なかなか疲れが取れない
- 日中は眠気に襲われる
- 集中力がない
- 仕事の効率が下がっている
このような悩みをお持ちのあなたにこそ試していただきたいのです!
明日から「分割睡眠」を習慣にする超簡単な方法
メリットがたくさん詰まった「分割睡眠」を明日から習慣に出来るとても簡単な方法があります。
それは「昼休みに15分から20分の昼寝を取り入れる」ことです。
こうした15分から20分の短い睡眠を「パワーナップ(強力なうたた寝)」と呼び、短時間で脳と体の疲れを大幅に回復することができます!
パワーナップのコツは時間にあります!
15分以下だと脳の疲れが取れず、20分以上だと眠気が残ります!
「15分から20分」という時間は絶対に守ってください!
日中はなかなかすぐに寝ることができない、という場合であっても大丈夫です!
実は「目をつむる」だけでも、眠っている状態に近い効果がありますので、ぜひ試してみてください!
まとめ
わたしたちは文明や時代背景、生活環境によってライフスタイルを変化させてきました。
「睡眠は夜間7時間以上取るものだ」という「睡眠の常識」も、現代の色々な背景によって作られたものです!
元々人間は一日に複数回眠るような「分割睡眠」を「睡眠の常識」としていたことを理解いただけましたでしょうか。
最後にお伝えした「パワーナップ」ですが、短時間でも立派な「分割睡眠」です。
試してみてもらえばお分かりになるかと思いますが、パワーナップを取った日と、取っていない日では、集中力や疲れ具合などのパフォーマンスに大きな違いがあります!
あなたも明日から「パワーナップ」を取り入れ、パフォーマンスを最大限に活かせる「分割睡眠」を習慣化しましょう!