昨日、このブログの読者の方からこんな質問をいただきました。
月の問題でホルモンバランスが崩れて眠くなりやすい週があります。
そうした女性ならではの問題があったとしても短時間睡眠を習得して、睡魔をコントロールすることは可能でしょうか。
今回は、こちらの質問にお答えする形で、女性特有の問題と睡眠の関係性についてお伝えしていきます!
家事や育児そして仕事にも一生懸命なあなたに、ぜひ知っていただきたいコンテンツとなっています!
目次
男女の体の仕組みによる違いはありません!
冒頭の質問について、結論を先にお伝えすると、成人の男女の間で睡眠時間や睡眠構造に大きな違いはありません!
女性であっても、睡魔をコントロールして短時間睡眠を習得することは可能です!
その理由となる部分や、根拠となるデータについてお話ししていきます!
女性特有の問題は確かに存在します
男女の睡眠時間と睡眠構造の差はないとお伝えしましたが、睡眠問題と言うところに限って言えば、女性特有の問題もあります!
例えば、一部の女性は月経の間に眠気やだるさが強くなる方も存在します。
女性ホルモンの増加により、普通は睡眠時に下がる体温が上昇し、睡眠の質が低下することが原因とされています。
体の仕組みと合わせて、ストレスが増加することも睡眠の質を低下させる要因だと考えます。
体の構造による睡眠時間の差異はない!
ホルモンバランスの変化やストレスによる影響は若干存在するものの、
成人男女の睡眠時間や睡眠構造に大きな差はないとする研究内容が大半を占めているのが事実です。
原因として考えられるのが、女性特有の問題もあれば、同様に男性特有の問題もあり、
平均にすると、大きな差が生まれないからでしょう。
壮年期の特徴
30代、40代という壮年期においては男性よりも女性の方が寝つきが良く、睡眠時間が長いという報告があります。
しかし、ショートスリーパーを目指す上では、あまり関係のないデータです。
更年期の特徴
50代以降の女性がかかりやすい更年期障害の症状の中に、不眠症と言うものが挙げられますが、
これについても一部の方が対象であり、他の一般の女性と比較した場合については、
睡眠ポリグラフ試験で測定した睡眠時間と構造に大きな差は認められていません。
女性のショートスリーパーは当たりまえ!
もちろん、芸能人や、各界のセレブたちにも、女性のショートスリーパーは多く存在しますが、彼女たちは皆美しく健康的で、力強い魅力を放っています!
よって、短時間睡眠は男女に関係なく誰でも習得できると自信を持ってお伝えすることができます!
男性と女性の睡眠時間の違い
世の中には女性の方が睡眠時間が短いと伝えている研究データも存在します。
たとえば、経済協力開発機構 OECD の国際比較調査で行われた「加盟国ごとの睡眠時間のデータ」がそれにあたります。
しかし、これは男女の体の構造と言うよりも、育児や家事、そして仕事を兼任する女性の比率が高い日本で、その生活スタイルに伴って男性よりも睡眠時間が確保しにくいという社会的な背景が原因となっているからだと考えられます。
1万人を対象に行われた男女の睡眠時間の調査
ビデオリサーチ社による12歳〜69歳の男女10,815人に行った睡眠時間の調査結果は以下の通りです。
このグラフから見てわかる通り、働き盛りの30代から50代の女性は比較的睡眠時間が少ない傾向にあり、育児や仕事とは関係が少ない、10代や60代の女性の睡眠時間は長い傾向にあります。
そして、もともとの話のポイントであった男女の睡眠時間の差についても、この調査からはほとんど差がないことがわかります!
まとめ
男女の睡眠時間を見たときに、体の違いで大きく変化があったと言うような研究データは今のところ存在しません。
男女の睡眠時間に違いがあったとしても、それは育児や家事、仕事といった生活スタイルによる女性特有の問題であることが原因と考えられます。
このような研究データも正しく使えば、事実を導き出すことができます!
眠気や疲労感の大小については、本人の考え方やプラセボ効果で大きく変化してしまうものです。
間違った情報に流されず、正しい知識を身に付け、快適な睡眠生活を送れるようにしていきましょう!